2015年01月08日

ジュリアン・メイエーのおもひで by 亮太

taru.jpg

がアルザスの家族だと勝手に思っている
メイエー家のワインが今回入ってきたので、
思い出を綴ってみたいと思う。
長いのでお暇な時読んでくださーい。

醸造も落ち着き始めた2013年11月あたり、
レンヌであったワインのイベントに参加させてもらった。
レンヌにあるビストロとワインショップ合同の10周年のイベントで
20人くらいの生産者と
100人を超える顔見知りのヴァンナチュールファンで
ごったがえしていた。
僕にとってはフランスへ行って初めてのワインイベント。

会いたかったラングロールのエリック・フィファリンや
フーラールルージュのジャンフランソワ・ニックと初めて話したりで
緊張しまくり。
ここで特に会いたかったのは、
ジュリアン・メイエーの造り手パトリック・メイエー。
しかし沢山のお客さんでごった返している中
なかなかパトリックが見つからない。

「君は日本人かい?」
とか話しかけてくるおじさんがいたりして、
誰だこの絡んで来る人は…?
と不審に軽くあしらいながらパトリックを探していた。
その時、ジュリアン・メイエーのマグナムボトルを持って
周りの人に注ぎ回ってる女の人が!
どうやらパトリックの娘さんらしい。
メチャ可愛い…。
「貴方のお父さんはどこですか?」
と尋ねてみると、
「あそこにいるわよ!」
とさされた指の先には、
さっきあしらった不審なおじさんがいた。
失礼な態度を取った事をごまかしながら、
初めてパトリックのワインを飲んだ時に思った事を話した。

そのワインは【メールエコキアージュ11】。
僕がまだナチュール系のワインを飲み始めた時期で、
ほのかな梅の様な香りとすっとストレス無く喉にはいっていき、
ワインなのに和食と合いそう!っという印象だった。

「日本食は好き?
日本へは行った事ありますか?
貴方のワインは日本食とよく合います!」
下手くそな英語混じりのフランス語で好き勝手に話しをしたのだが、
優しく対応してくれたのを覚えている。
自分がワインの勉強にフランスへ来たと説明していると、
娘のエマが
「ワインの勉強に来たのなら、アルザスにも来ると良いわ!案内するわよ!」
と言ってくれた。
こんなかわいい子に誘われたので絶対にアルザスへ行くと心に誓った。


                †††


年が明け、自然派ワイン生産者を訪ねながら樽を彫る旅が始まった。

ロワール→パリ→ブルゴーニュと回り、
次はアルザスのクリスチャン・ビネーの所へ行く予定だったのだが、
その時お世話になっていたヴィニヴィッチヴィンチのニコラ・ヴティエ家の
最寄りの駅からアルザスまで300ユーロくらいの電車費用がかかる事が発覚。
高すぎてアルザス行きを断念仕しかけたが、
近日にフレデリック・コサールが主催するブルゴーニュのサロンに
ビネーが参加するので、
一緒にアルザスまで乗せてもらえる様にニコラが手配してくれました。

サロンが終わるとクリスチャンの車に乗っけてもらいアルザスへ移動。
ブルゴーニュを出てからしばらくして
「亮太、実は今週末用事があって家にいないから
 どっか他の所へ行ってこないか?」
急な提案すぎて焦りながら、
「可能なら面識もあるしパトリックのところへ行きたいです。」
とお願いしてみた、
「パトリックか〜、来週から瓶詰めするって言ってたから難しいかもなー」
と言いながらも連絡してくれて、
二泊で行ける事になった。

ビネー宅から、まずはアルザス観光ということで、
エマのいるストラスブルグへ向かった。
エマの友達が集まり夜通し飲みまくり、
次の日メイエー家へ送ってもらった。

到着してすぐに試飲。
パトリックの説明は雰囲気が独特で、
自分の意見を主張しすぎず、相手にゆだねる感じだった。
感覚的にも感じるし理論的にも感じるし、魅力的な試飲だった。

それから彫る用のぼろぼろの樽をだしてもらい、彫刻を開始した。
パトリックは急に来た日本人が彫りだしたからか、
もの凄く驚きながらも喜んでくれた。
時間が無いから早く彫ろうと黙々と彫っていると、
パトリックが様子を見にきてこういった

「亮太! いい作品じゃないか!
 でも一つ問題が、
ここには沢山ワインがあるののになぜ何も飲まないんだ!」
と出してくれたのが、【クレマンダ08ドサージュブリュットゼロ】。

目の前ででゴルジュマンをして、グラスにそそいでくれた。
カプリアードで作っていたペティアンナチュールとは違い
澱引きの澱も少なく、
泡も落ち着いていて滑らかに喉を通っていく感じだった。
二時発酵用の糖は、
パトリックのぶどうジュースを足していると説明してくれた。

その夜パトリックの友達が集まり食事会があった、
アルザスの様式の家で郷土料理などを食べ、
地元のワインを飲みながらの大人な会だった。
料理でてくるジャガイモはメイエー家で作ったジャガイモでとても美味しい。
「ジャガイモはすぐに手に入るが、
いいジャガイモを手に入れるのは難しい。」
とパトリック言っていた。
食事会には絵描きの人や飲食の関係の人、
ヴァンナチュール関係のジャーナリストの方が来ていた。
ジャーナリストの人と話していると僕の事を面白がってくれて
新聞に載せてくれた

次の日から瓶詰めが始まった。
【メール・エ・コキアージュ13】、リースリング13、ナチュール13の瓶詰めを
朝から夕方まで3日かけて手伝い。
2日だけの滞在予定だったが、
次に滞在予定のクリスチャンの都合もあって4日に延長し、
時間を見つけては樽も彫り続け、無事に完成した。

瓶詰めが終わった日、
パトリックの奥さんのミヘイルが
僕がクリスチャンの所でも彫らないといけない事に気を使ってくれて、
その夜にクリスチャンの家に送るように段取りをとっていてくれていた。
僕は泊まっていた二階の部屋で帰りの支度を始めた。

ダダダダ!
と階段を駆け上がる音と共にパトリックが僕の部屋に来てこう言った。
「亮太、樽を彫って、ずっと瓶詰めを手伝って、
 はいさようなら、じゃ普通じゃない。
 もし亮太さえ良ければ今夜みんなでレストランへ行かないか?」
めっちゃくちゃ嬉しかった。
パトリックの行きつけのレストランで
奥さんとスタッフの人と飲みながら沢山話せた。

次の日の朝パトリックはグランクリュ98のマグナムボトルに
「親友」的な意味のフランス語とサイン書いて僕にプレゼントしてくれた。
宝物だ。

パトリックの常に落ち着いて仕事を淡々とこなす姿や、
口数は多くないが、
いつも気にかけてくれる優しい人柄に触れたことがとても良い体験だった。
フランスで出会った人の中でもトップで尊敬できる人に会えた事が
とても嬉しかった。


coqui.jpg
そんなパトリックが作るワイン、ぜひ飲んでみてくださーい☆
ジュリアン・メイエー メール・エ・コキアージュ13


posted by スタッフ at 16:12| 福岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | お酒の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。